At last the day had come.

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ばあちゃんが亡くなった。

家で友達とLINEしてたら母親から電話。こんな時間にとか嫌な予感しかしない。福岡のばあちゃんが今朝、倒れて亡くなったとのこと。ついにその日が来てしまった。最近は調子が悪いと聞いていたから、こんな日が来るとは思っていたんだけど。ついに来てしまった。

 


僕はばあちゃんの初孫で、とてもかわいがってもらった。思い出はたくさんあって、書こうと思っても書ききれないほど。いつも着物を着ていて、遊びに行った時、朝起きると縁側で腰まである長い髪を梳かしていた姿や穴開きジーンズを履いて行ったら、みっともないと怒られたこと。食べきれないほどの料理を用意してくれて、頑張って食べてもお腹空いてないかと何度も聞かれちゃうこと。

 


3年前に遊びに行ってる時に、昨日転んでから膝が痛いと普段は横になってる姿を人に見せなかったばあちゃんが寝てた。嫌がるばあちゃんを無理矢理病院に連れて行き、骨折してることがわかった。きっとその頃から急激に弱っていってたんだと思う。足を骨折してるのにベッドでトイレをしたり、おむつをするのは嫌だと言って、痛いのにトイレまで歩いていけますと気丈に振る舞ってた姿も思い出す。大正生まれで、人に迷惑をかけたくないという性格から成せる技なんだろう。僕にはきっとできない。

 


急遽、福岡行きの航空券を手配し、成田から福岡へ。空港で秋田から来る両親と待ち合わせし、ばあちゃんのところへ。正直、ひとりで行くのが怖かったんだよね。現実に向き合う勇気がなくて。棺の前で小窓越しに見た顔は、いつものばあちゃんのまま。まるで寝ているかのよう。うまく現実を処理できないまま、通夜、告別式とつつがなく儀式は進んでいく。

 


最後に出棺前の最後のお別れの時に、顔を触ったとき、急に現実に引き戻された。いつもと同じ寝顔なのに冷たい肌、もう直接触れられるのはこれで最後と思ったら、わけがわからないくらい涙が溢れてきて、ちゃんと呼吸できなくなってしまった。しっかりしてようとする自分とのせめぎ合いで過呼吸のようになってしまった。

 


…と、これを書いてる帰りの飛行機でも、泣きながら書いているのだが(笑)

 


火葬場では、もともと小さかったばあちゃんがもっと小さくなってしまって。あんな小さい壺の中に入ってしまった。人ってあっけないもんだよね。

 

 

 

僕はね、心残りがあって、ばあちゃん孝行できなかったんだ。ずっとずっとずっとずっと前から、僕のお嫁さんを連れてきてほしいと言っていた。見るまで死ねないって言ってたのにね。もちろん叶えることなんてできなくて、ごめんね。本当にごめんね。待たせすぎたね。

 


99歳だから大往生なんだと人は言うけれども、やっぱりずっと生きていて欲しかったね。本当に今までこんな図体でかい孫をかわいがってくれてありがとう。ゆっくり休んでね。ばあちゃん、本当に大好きです。

 


福岡から戻る飛行機の中より

 

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